意志を伝える強力デバイス
ニューロノードのご紹介
ニューロノードは、Control BionicsのAACソリューション*の中核をなしているスイッチデバイスです。筋肉内で発生する微弱な電流である筋電位を計測し、その推移から筋電図(EMG)を生成し、ユーザーの小さなシグナルを精緻に捉えることができます。このEMGに加え、デバイスの空間座標から空間認識するスペイシャルモードにより、ユーザーはコミュニケーションシステムを操作することができます。
*AAC:augmentative and alternative communication(拡張・代替コミュニケーション)
EMG:筋肉を動かす際に皮膚の表面で発生する電気信号(非侵襲電極)を測定
EMGは何十年も前から臨床や研究の場で使用されているものですが、ニューロノードのようなAAC(拡張代替コミュニケーション)に活用されるのは、非常に画期的なことでした。
私たちControl Bionicsは、重度の運動機能障害を持つ人々のために10年の期間をかけてこの技術を開発し、ニューロノードという商品として全世界のユーザーにご提供しています。
スペイシャルモード:デバイスが空間座標を追跡し、その位置に基づいてスイッチを設定
空間モードでは、ニューロノードを身体の一部に装着し、随意運動のみを計測します。動きが大きくても小さくてもニューロノードに瞬時に測定されます。不随意運動は計測されません。測定された動きは同時にニューロノード コントローラー アプリケーションで見ることが可能です。
EMGと空間モードの2つのスイッチによってこれまでできなかった多くのことが可能に
- 視線のみの入力より、操作性が高く疲れにくい、安定したコミュニケーションツール
- ウェアラブル、ワイヤレス設計により、位置や環境に左右されず、毎日楽に利用できる
- スイッチが計測するデータをAIが処理してより高精度に
さまざまなユーザーのニーズをかなえたい!
ALS(筋萎縮性側索硬化症)/ MND(運動ニューロン疾患)、脳性麻痺、脊髄性筋萎縮症、脊髄損傷とともに生きる皆さまへ
ALS(筋萎縮性側索硬化症)/ MND(運動ニューロン疾患):
会社設立からずっと、ALS/MNDの皆さまと共同で開発してきました。
このような患者の皆さまと共同で研究開発することにより、Control Bionicsはニューロノード トリロジーのような、ユーザーの疲労を軽減しながらコミュニケーション速度を向上させることを目的としたAACソリューションを開発してきました。
脊髄性筋萎縮症(SMA):
研究開発を進めるにつれ、老若男女、国を問わず、SMAとともに生きるさまざまなユーザーとご一緒する機会も増えました。
ニューロノードの開発における最も長いパートナーであるマイケル・フィリップス氏は、10年にわたって私たちのAACソリューションを会話に使用し、さまざまなフィードバックを提供してくれました。一方で、最も若いユーザーの一人であるメーブ・コフィーは、ニューヨークの教室で自分の声が聞こえるようにするために、その成果の詰まったニューロノード トリロジーを活用しています。
脳性麻痺(CP):
脳性麻痺のユーザーが持つ独特の課題に対し、研究開発した成果が空間モードです。
従来型のデバイスは扱いづらく、高度な視線入力でも座りっぱなしや筋肉の痙攣による問題が発生することがあります。こうした課題を解決するために、ニューロノードは空間モードを開発しました。
脊髄損傷(SCI) + 外傷性脳損傷(TBI)
私たちの技術は、外傷性脳損傷によってコミュニケーションが閉じ込められたユーザーを助けることができます。私たちが常に誇りにしているユーザー層でもあります。
米国では、退役軍人健康管理局とのパートナーシップにより、米国内のTBIやSCIの患者様にサービスを提供しているほか、その成果から世界中のユーザーにサービスを提供しています。
ほかにも
もっともっと多くのユーザーに活用する方法を模索しています。
フリードライヒ失調症、多発性硬化症、筋ジストロフィー、脳卒中、ギラン・バレー症候群など、他の疾患をもつユーザーへも、それぞれのユーザーの環境に合わせたコミュニケーションのソリューションとしてご提供しています。